会員講演「私がもし二十歳だったら」

1992(平成04)年01月12日 日本GAP東京月例会

会員講演「私がもし二十歳だったら」

篠芳史

※(会員体験講演者が遅れたために篠さんが急遽体験講演の代役を行うことになりました。)
 私の話す事柄を特に前もって準備しておりませんでしたので、ちょっと自由気ままに話をさせていただきたいと思います。

 

 私がこうして司会をさしていただいておりまして、やはり何かやらなければいけないという自分自身の気持ちが常にあります。

 

 それで私が昨年の10月だと思います。新しい年を迎えるにあたって、一年の計は元旦にあり、お正月を迎えてからするなんて、付け焼刃みたいなものになってしまうであろうという自分自身のわずかな理解のもとに、10月ごろからですね。新年になったらどういう風にするべきなのかということを考え始めるようになりました。

 

 久保田先生が以前からマーフィーのことをたくさん話されておりまして、宇宙哲学ですけれども、要するに内部の意識にインプットすることを自分の考え方の習慣性にするということを繰り返しますけど、これはあくまでもアダムスキー哲学であり、宇宙哲学と科学的な根拠のもとにそれは実証されております。

 

 それで私は何をやったかと言いますと、実は私はGAPの方に久保田先生のご指導の下で入会させていただいて15年以上経っておりますけれども、その当時まだ30歳そこそこちょっと過ぎたぐらいです。やはりあの宇宙哲学という、その理解度のもとではなくて、プラスに考えるということは私自身持っていたと当時も思いました。

 

 それで「宇宙からの訪問者」、現在の「第2惑星からの地球訪問者」ですけれども、あれを読みましてですね、哲学的な内容が出てきてプラス思考で読んでみますと、皆さんの中にもやはりレッスンの途上であった方もおられるんじゃないかと思いますけど、こういうことは私自身知ってるよとか、その程度のことならやってるよ。という部分が随分あったわけですね。でもそれは単なる知識でしかなかったというのが、やはり昨年の10月ごろ。それ以前にもたびたびは思ってたんですけれども、どうしても自分で考えていることと、それから行動することのつながりが取れなかった部分がいろいろあったわけです。

 

 それで何を申し上げたいかと言いますと、私がもしもう一度若くなれたらどうしようかな、何ができるかなと思ったわけです。その若くなったらどうしようかなと思う。その別の反面ですね、来年からまた一つ歳を重ねるんだけれども、私はこれからだんだん体力も知力もだんだん落ちていくとどうなってしまうんだろうかと思って考えた時に、ふと、いやそうじゃない。これから今の今、自身がもしこれだけの久保田先生の宇宙哲学のご指導をいただき、素晴らしい皆様方と一緒にレッスンをさせて頂き、またそれが日常生活の中で、少しずつ皆様に励まされながら、たしかに確実に以前より私は向上してたとはっきり申し上げます。

 

 その進歩の度合いの程度は別にしまして、そうなってるんであるならば、今振り返る以前の20歳の時にこういう知識ですとか、こういう体験ですとか、そういうものを持った人間でもう一度20歳になったら何ができるのかなと思い始めたわけです。そうしましたらですね。自分のその年齢を経て、重ねて行って、これから体力が衰えるとか、そういう考えが全然出なくなってしまったわけです。よし、やれるやれるという、そういう考えしか出なくなってしまったわけです。そうするとなんと言いますか、向学心に燃えましたですね。

 

 やはりあの日常で読んでるのは何かというと新聞ですとか、週刊誌ですとか、一般的なものがほとんど。それから会社の中ではやはり仕事、またはある立場上に追われた、そういうもので忙殺されてしまいます。あとは残った時間はやはり付き合いですとか、そうするとそれに負けた感じになりまして、残った時間は何をするかっていうと、だらっとなってるわけです。私もこれじゃいけないと思いつつ、何ができるんだろうと思いつつ、まあいろいろこう試行錯誤で自分の中で考えを巡らして行った時に、よし私が今じゃあ20歳であると。もうすでにこれだけの知識をたくさん教えていただいている皆様と一緒に学ばせていただいている。あとは職務上のことでも、学校を卒業してすぐ社会に就いたときの知識以上のものは持ってる。これを今20歳の私が持ってるんだ。というそういうイメージでもってスタートしようと言うふうに、昨年の10月ごろからちょっと考え始めたわけです。

 

 まあ、それをすぐにやろうというのではなくて、先ほど申し上げましたように、新しい年を迎えたらば一年の計にしよう。その時にはそれがその頭の先っちょから出てくる言葉だけでなしに自分が本当に行動を伴うような一年の計になれるように、去年の二ヶ月ぐらいの間に毎日インプットしようとそういうふうに思い始めたわけです。

 

 インプットしようと思い始めても、これはやはりわたしも長い間思い起こすとそうなんですが、思ったときは非常に高揚してますから、よしやるぞと。そうしますとまあ1日経ち2日経つともう忘れてる。1週間ぐらい経つと、ああいうことをしようと思ったではないか。それを何回も何回も気づくような訓練をしたわけですね。まあ気づくような訓練というのが、おのおの皆さん方にもあるかと思いますが、これがやはり宇宙の意識の中に、自分自身の内部の細胞にインプットする訓練だと思うんです。
やはりそれを有効にやるためには寝る前が非常に良かったです。それから朝起きる前、そういう時にですね。今年の1月1日には、ぜひ自分の1年の計が確実に自分の内部から力強く本当に宣言出来るようにやろうではないかというふうに考え始めて、二ヶ月の間努力してきました。

 

 それでですね。まあ、話はそういう風に考えて、何かその一年の計を云々というふうにやり始めますと、久保田先生がアダムスキー哲学の中でご指導していただいてますようにプラス思考であり、また向上心であり。それからあらゆることをレッスンとして捉えるようにしたときには確実に自分が思ってた目標以外のところから思わぬいいことが少しずつ入ってくるという現象が出てくるわけです。それも自分が望んでいることではなくて、心の部分にどこかで何らかの援助のはずなんですけれども入ってくるわけです。

 

 そうしますと、だんだん自分の考えに拡大されるものが出てきたり、自分が思ってた以上の実際に私が20歳になったら何ができるか? 私は20歳になったつもりで、これからもう一度いい意味でやり直そうといった時に、今度何をやるべきかという具体例が現れてきたり、もしくは自分の世界で今まで考えも及ばなかったような、やってみなさいという部分の何らかのものが出てくるわけです。

 

 それは仕事上のことでもやはり一緒です。一日のうちで一番費やす時間は社会人としてやはり昼間の会社ですから。会社という仕事はある部分、世の中に貢献している各企業の中では、その専門的にやっている分野が非常に多いわけですね。私もそう言う意味では、専門的な分野でもってやらせていただいていますが、それでちょっと私が専門的以外のものでやはり繋がりがある者で苦手としていたもの、そういうものがやはり私の目の前に来るようになり、それが全然恐ろしくなくなったわけです。全く恐ろしくなく、20歳だからこれからレッスンすれば、あと20年、30年の内に自分のものにできるんじゃないかという気楽な気持ちになりましてですね。そうしますと恐怖心が自分の前で今まで何か壁を作っていた部分があったんだと思います。

 

 こうして皆さんの月例研究会にご出席にされて大変素晴らしいと思います。自由にお話させていただく中で私の昔のことをちょっとお話させていただきたいと思いますけれども、初めて久保田先生の所へお電話させていただいて、会員の返事が届かない時に、まだ会員になってないけれども、ぜひ出席したいと電話致しましたらどうぞ、どうぞということで出席させていただきましてですね。毎回月例会に行くようになったんですけれども、月例会へ行った時には非常に高揚するわけです。大変素晴らしかったです。よしと思って、また実社会に戻りますと、現実の世界とのそのギャップに大変自分自身でもって悩みましてですね。次の月例会の時には私はこの一か月何をやってたんだろうか? あの会場行くのが大変恐ろしいと思うようになり、そうしますと行こうかな行くまいかな、まあ結果いくわけですね。行ったらもうとても素晴らしく過ごすわけです。そういうことを数ヵ月過ごします。

 

 そうすると、その次にはあそこ行って、いつも高揚させていただくけど、よし行く前のまあ1週間ぐらい前はちょっと聖人君子になって、あそこへ行ってもいいようになろうと言うふうな、こういう風な考えも出て参りまして、何を申し上げたいかと言いますと、GAPの月例研究会、それから皆様方は大変真面目な方でレッスンしていらっしゃいます。それでこのように一緒にいろいろなあらゆる方々男性、女性。それからいろいろな年齢の方、それからあらゆる職業の方、そういう人たちが一緒に学んでるこの姿が、やはりミニ社会のようなそういう感じがするわけですが、やはり一緒にレッスンすると言うことを一緒に過ごすということ、これがやはり一番価値が高いのではないかなと私はつくづく思うわけです。

 

 会員の方もですね。こちらの方へ見える時に、大変高貴なところですので、ちょっと会場へ入りにくいという方が、2、3そういうお声もお聞きしますけれども、そういうことはもう全くありません。やはり皆様、この会場へ来て、充電してリフレッシュしてそれでお過ごしになって、また社会の中であらゆる実践を繰り返して確実に向上している。こういう姿を私たちも長い間拝見させていただいております。わたくしも長い間、司会者をさせていただいてますけれども、皆様の大変素晴らしい学び方、姿勢、それから色々なキャラクターは大変有意義であると思います。久保田先生の大変素晴らしいご指導をぜひぜひみなさま有意義におつかみになって、皆様の糧になるようにしていただければ大変よろしいんじゃないかと思います。